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2012年07月22日
おトしゃんは５年前の富良野岳を登っていたのです・・・
皆んなで、ニコニコ富良野岳登山です♪
おトしゃんとわたしには、ちょうど５年ぶりの富良野岳です♪
おトしゃんは、皆んなと離れて駐車場の隅っこの写真を撮っているのです？
何もない手摺りの写真なのに？
実は、わたしが居たのです？
何故か？ここに来たとたんに、おトしゃんは、あれからの５年の間の記憶が抜けてしまい、一瞬にして５年前の記憶に戻ってしまったのです？
昔、わたしは、こうしておトしゃんを「こっちですよぉ・・・」と案内したものでした・・・
N支部長は、「あの時、この道をチョコが頑張って歩いていたねぇ～」と過去の事としてつぶやいてました。さすが、N支部長はおトしゃんとちがって正気なのです。
でも、おトしゃんには、どうしてもわたしが見えているのです・・・
登山道の石ころも５年前のママ、何も変わっていません・・・
５年前に戻ったおトしゃんには、わたしがヨイショヨイショと登っている姿が見えても不思議では無いのです。
石ころゴロゴロの川原です・・・
あの時、おトしゃんは疲れて、わたし入りのバッグを背負うのが嫌になり、この谷間に、このままわたしを捨てていこうと考えていたようです・・・
それでも、気をとりなおし、わたしを担ぎながら頂上をめざしました。
富良野岳を見上げていたら、あの時、あのようにわたしを背負って、この同じ風景を見て歩いていた、あの感覚が、この時こうして歩んでいるのと同一の様な、わたしとおトしゃんのお互いの感覚がはっきりと戻ってくるのです・・・
９合目まで、頑張ったのですが、わたしもおトしゃんも疲れはて、登山道の横でお水を頂いて・・・のびてしまいました・・・
おトしゃんは突然、ここで立ち止まりました。
ここが、５年前にわたしとおトしゃんがバテて座り込んだ岩の場所です・・・
不思議な事に、おトしゃんはしっかり憶えていたのです♪
左側の岩がトドの横顔みたいですね～。
こうして、ここの岩陰でおトしゃんと身を寄せあって皆んなを待ってました・・・
あれから・・・・・５年。
山は、なんにも変わっていません・・・
おトしゃんも、わたしも、なんにも変わっていません・・・
でも今回、おトしゃんは、自分のおにぎりだけ作って、わたしのお弁当は用意しませんでした。
あれから、いろいろと変わってしまったのを、やはり少しは解っているようです・・・
あれから５年・・・・・これからの・・・・・５年後に、ここに佇むことはあるのでしょうか？
投稿者 choko : 2012年07月22日 15:02