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2009年07月07日

過去と未来が重なる道

期限退院と云う言葉を聞きました。
お母さんが、入院出来る期限が満了したので、退院しなければならないのです・・・
暦に合わせて、先月末でお家に戻ってきました。

普段は洗濯物や補助オカズを持参するだけで、病院に行ってもそそくさと帰ってくるおトしゃんは、お家に戻ってきたお母さんを見て、表情が変わりました。

何年間も入院していて、ベッドで安静にしていたからこそ頑張ってこられたのですが・・・しかし、その代償として、最近、身体能力が著しく低下してしまったのです。

自力で、立ち上がれない、歩くのもおぼつかない、眩暈がしてドテンと倒れてしまうのです・・・
会話も字を書くのも辛くなってしまったのです・・・

おトしゃんも、とうとう崖っぷちに追い詰められました。
安心して会社に行けなくなりました。

意を決して、今週は、おトしゃんの生涯で初めて会社勤務を休み、お母さん自身が生き続けられるように自己流リハビリーを試みました。

DSCN7036.JPG


場所は、そうです、あの川辺の散歩道です。
登山用のストックを添えて、一歩一歩、歩く訓練です。


この道は、わたしがおトしゃんと数千回歩いた道です。
昨年の春は、元気だったわたしが、なんとか歩けたお母さんを案内したものです♪
わたしもお母さんもスキップなんかも出来たのです♪


DSCN1825.JPG
(2008年4月)

そうなんです・・・お母さんに、この道を案内したのです♪
わたしなりに親孝行していたのです♪

DSCN1881.JPG
(2008年4月)

今、お母さんは、体も心も余裕が無くなってしまいました。
なんとか歩くことだけで必死なのです。
もう何ヶ月も前から笑顔も消えました・・・・

せめて、この場にわたしが居れたら、お母さんに笑顔が浮かんだでしょう・・・

DSCN7040.JPG


おトしゃんには、この4枚の写真が多重に重なって見えているようです。
そして、一年後の人影の無いこの道路も心に受け入れているようです。

一歩一歩、お母さんはヨロヨロ歩いて行きました。
川の向こうに行ってしまいそうです。

おトしゃんは、一人、置いていかれてました。

しっかりと、この光景の記憶を大事にしまいこんでいるようです。

わたしの時と同じ様に、一日一日必死で戦って命を守るのです。


投稿者 choko : 2009年07月07日 21:19

コメント

はじめまして。御本を4冊一気に読破してここまでたどりつきました!このような状況になっているなんて言葉を失ってしまいました・・・・。おトしゃん、お母さんは辛い思いや苦しい思いをたくさんされていますが決して不幸ではありません。愛し愛される事なく人生を終える人や動物はたくさんいます。失うことで身を切られるほどつらいということは、それほど深く愛することが出来たということで、こんな幸せはないのではないでしょうか。お空の向こうに会いたい人達がたくさんいるって心強いなぁと思います!私にもすこしづつですが増えてきています。お辛い状況に能天気なコメントだとしたら申し訳ないです。でもこの気持は実は御本4冊を読んで学ばせて頂いた大切な生きていく知恵なんです。お母さんお大事にしてください!おトしゃん応援してます!!

投稿者 くりくりの木 : 2009年07月10日 22:08

お父さんの気持ちを思うと胸が痛みます。チョコちゃん、天国からお父さんをしっかり支えてあげて!

投稿者 うさこ : 2009年07月10日 13:44

 お母さん、どうぞ無理をなさらず。
 社長さん、頑張ってください (>_<)!!

投稿者 ゆた : 2009年07月08日 09:50

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