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2006年06月19日

「ベニバナトチニキの並木」

 中央区北4条西19丁目に龍谷学園高校があって、この校舎にぶつかって行き止まりになる西20丁目から21丁目にかけての道の両側にベニバナトチノキの並木がある。6月中旬の北海道神宮の例大祭が終わった週末この並木を見に行く。

 ベニバナトチノキはヨーロッパが原産地のセイヨウトチノキ(マロニエ)とアメリカを原産地とするアカバナトチノキを交配させて出来たもので、マロニエが白い花であるところ、エニバナトチノキは名前の通り赤い花をつける。花はローソクのように上空に向かって伸び、濃い緑の葉をバックに目立つ色である。木の傍らにまだ撤去されていない「北海道新宮例大祭」の旗があって、ベニバナトチノキと例大祭は同じ季節の札幌の風物詩となっている。

ベニバナトチノキ例大祭A.jpg

 ただ、この並木を訪れた時は花の盛りを過ぎていたようで、写真のように道路を散った花びらが覆っていて、近くの住人とおぼしき人が花びらをかき集めて掃除をしていた。赤い花びらが道路を埋め尽くしているのは風情があるのだか、都会の道路であることもあって、花びらや落ち葉の処理には気を使うようである。気の使い過ぎで、落ち葉の落ちるのを極力抑えようと、坊主頭のように枝を刈り込んだ街路樹を見ることがあるが、その惨めな姿をみると、そこまでしなくてもと感じることがある。この並木のベニバナトチノキは都市型剪定から免れているようで、毎年花をつけて市民を楽しませてくれている。

ベニバナトチノキ道路A.jpg

投稿者 esra : 2006年06月19日 07:16

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