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2006年03月15日

「弥永北海道博物館」

 北大の近く(北19条西4丁目)にこんな私設の博物館があったとは知らなかった。この博物館前の一台分の専用駐車場に車を止めて開館を待つ。著者が居たせいか、案内の時間より少し早めに開館の表示が出る。元々は住宅だったものを博物館にしたようで、入り口は普通の住宅と変わりない。ただ、玄関先にアンモナイトの化石が置かれ、玄関内に鉱石の標本があり、吹き抜け部分にアイヌの民族衣装が飾ってあるので、玄関を入ってすぐに博物館の雰囲気となる。

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 三階建ての建物全体が博物館となっていて、それぞれの階でテーマごとの展示がある。一階は鉱物・化石の展示室になっていて、色々なアンモナイトの化石や恐竜時代に北海道に生息した陸亀の化石などが展示されている。マンモスの牙なども目につく。各種の鉱物のサンプルが展示されていて、貨幣の展示へのつながりで、金鉱石なども陳列されている。

 二階にこの博物館のメインテーマである貨幣の展示室があり、日本の大判を始めヨーロッパの各種コインの蒐集を見ることができる。日本の各種の紙幣が壁いっぱいに展示されている。世界の変わった貨幣もあり、茶を固めた貨幣は初めて知った。北海道に関する資料として写真の道内銀行の預金通帳といったものまであった。この階にはアイヌの民族資料や埋蔵文化財のテーマもあって、関係展示物が並べられている。

 三階では砂金掘りに関する資料や砂金のサンプルを見ることができる。金を使った工芸品も飾ってある。ここには座るところがあって、展示物に囲まれながら一休みである。しかし、入館者は依然著者一人で、このこじんまりした博物館は住宅街にある秘境空間を作り出している。このような秘境があるところが、大都会札幌の魅力でもある。

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投稿者 esra : 2006年03月15日 01:52

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