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2006年03月06日

「水田発祥の史記念碑と中沼神社」

 東区にある中沼町は今では住宅団地が広がっているけれど、かっては札幌近郊の水田地帯であった。その水田用灌漑に関する「水田発祥の史」の記念碑が中野幹線道路の脇にひっそりと建っている。写真のように雪の中に記念碑があって、手前に「モエレ沼」の碑も写っている。

 このモエレ沼は埋め立てて一部を残して「モエレ沼公園」に姿を変えている。残っている沼はこの時期雪原にしか見えない。ここも冬は秘境と表現してもよさそうである。その雪原の向こうに、モエレ沼公園のテトラマウンド、人工のモエレ山やプレイマウンテンがあって、記念碑の写真の背景として写っている。

 記念碑には、大正2年(1931年)この地で造田と灌漑が始まり、農事振興組合が結成され、市外化により断水ということになり、昭和49年(1974年)に農事振興組合が60余年の歴史を閉じたことが記されている。都市化が水田を消滅させていった歴史が簡単に説明されている。

水田発祥の史A.jpg

 水田のあるところには神社はつきもので、この記念碑の近くの中沼小学校の傍に写真の中沼神社がある。この社は篠路神社の境外摂社(末社)で天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)と天香山命(あめのかぐやまのみこと)が祭られている。鳥居がなければ、田舎然とした道にあるこの祠を探すのは難しいだろう。

中沼神社A.jpg

投稿者 esra : 2006年03月06日 00:19

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